単に便利だからと言った内容はクラウドコンピューティングによるシステム構築のメリットのごく一部だと思います。
一番大きいのは、両者の図解を見ていただければお分かりかと思いますが、コンピュータの分業化が行われているところです。
具体的に言いますと・・・
データや動作を提供するWEBサーバと作業を行うクライアントPCの分業化が行われているところです。
この事により、作業用クライアントPCは、単に作業を行うハードとなり、複雑なソフトウェアを動作させる必要性が無くなり、OSへの依存性などが無くなるからです。
当然、ソフトウェアとデータはWEBサーバに一元化されますので、各作業用パソコンにソフトウェアのインストールは必用無くなるわけです。
この事は、システムの維持費用に大きく影響を及ぼします。
例えば、OSが変わった為のソフトウェアのバージョンアップなどはなくなります。
また、LAN型の場合ファイルサーバを外部委託にするのは大変ですが、WEBサーバの場合サーバは何処にあっても同じですので、レンタルサーバでも、何処かのデータセンターにWEBサーバごと外部委託する事が出来ます。この事も管理の分業化に貢献します。